もっと違う世界を見てみたいという想いから
留学経験のある母親の影響で幼い頃から英語に興味をもっていました。ただ、高校までは特に英語の成績が突出して良かったというわけでもなく平凡な成績でした。
高校では寮生活をしながらサッカー部に所属していたので、どちらかというと勉強よりもクラブ活動に専念していました。
大学に入るまではサッカー一筋で限られた世界の中、どこか敷かれたレールの上を走っているような感覚があったので、大学ではもっと違う世界を見てみたい、自分の知らない世界を見て、
いろいろな人と交流して視野を広げたいという思いがあり、留学を考えていました。
そんな時、同じ経営学部の先輩が英語でインタビューに答えている動画を目にしました。その先輩も高校時代はクラブ活動をしていて、桃大に入学して留学したことで新しい世界を見つける経験をされたそうです。
動画を見て、私も先輩のように英語を勉強し留学に行きたいと思ったのを覚えています。
塔筋さんが影響を受けた先輩の動画
語学留学の応募要件にも満たない英語力
入学時、漠然と留学に行きたいということは考えていましたが、修得した言語で専門科目を学ぶ「交換留学」という形で留学することはまったく想像していなかったです。
もともとは現地の協定機関で英語を学ぶ「語学留学」に挑戦するつもりで、応募要件であるTOEFLを受験したのですが、応募に必要なスコアに届かず、英語力が足りないという現実を痛感しました。
それでも「絶対に留学したい」という気持ちは変わらなかったです。高校時代、サッカーに打ち込んでいたのですが、大きな結果を残すことができず悔しい経験をしました。
大学生活では自分が納得できる結果を何としてでも残したいと思っていたので、そこで諦めるという選択肢はなかったです。逆に、挑戦するなら徹底的にやろうと思い、語学留学ではなく交換留学に行くことを決意しました。
必死に挑戦を続けた結果
交換留学の応募要件を満たすためIELTSを受験しなければなりませんでしたが、初めて参考書を見た時に「これは無理だな」と思いました。それまでの英語とはまったく違うレベルで、目標スコアにたどり着くイメージが全くできませんでした。
ですが「毎日3時間以上、絶対に勉強する」と自分で決め、準備に取り掛かりました。時間も限られていたので、とにかく応募日程までの期間を逆算し、単語を覚えるペースや文法、実践問題など計画的に勉強を進めていきました。
さらに授業以外の時間も、できる限り英語に触れるようにしました。また、大学が提供しているオンライン語学留学や、Buddyプログラム、SGP(Super Global Programme)など、あらゆるプログラムに参加して、少しでも英語に触れる時間を増やすように努力しました。
特にオンライン語学留学は、日常的に英語を話す習慣がついたことが大きな収穫です。それまで海外の人と英語で話す機会はほとんどありませんでしたが、実際に話す中で英語の難しさを感じましたし、上手く話せた時は自信にもつながりました。
いろいろな挑戦が実を結び、留学前には応募要件を大きく上回るIELTSスコア6.5を取得することができました。交換留学の切符を手にしたときは、これまでの努力が報われたことを感じ、とても嬉しかったです。
留学先に選んだオーストラリア
私が交換留学先として選んだのは、オーストラリアのラ・トローブ大学でした。小さい頃から海や山が好きだった私にとって、環境学の分野で進んでいるオーストラリアは理想的な場所でした。
現地では「Global Environment」や「Climate Sustainability and Society」、「Human Relationship with Animals and the Environment」といった環境学中心の授業を受講し、気候変動がどのように世界に影響を与えているのか、また各国の環境への取り組みなどについて学びました。
日本で英語の勉強をしていたとはいえ、やはり英語で専門分野を学ぶことは難しかったです。予習をしなければ授業についていけないため、授業前に指定された文献を朝から読み込み、予習だけで3時間以上かかる日も少なくなかったです。
授業の中で特に難しかったのがグループディスカッションです。英語での討論のスピードや話題の展開についていくのに精いっぱいで、なかなか自分から発言することができませんでした。それでも、「この貴重な留学の機会を無駄にしたくない」という思いで、少しでも理解できた部分は勇気を出して発言しました。
最初は自分の意見をうまく伝えられず苦しい思いをしましが、徐々に発言する回数も多くなり、自分が成長するのを実感しました。オーストラリアでの交換留学は、単に英語での学びだけでなく、私自身が大きく成長する貴重な体験だったと思います。
緑が広がるラ・トローブ大学のキャンパス内

現地での交流の様子
留学中に挑戦したオーストラリア半周の旅
オーストラリアでの交換留学で最も心に残っているのは、さまざまな国から来た人々との出会いです。留学中、バックパッカーとして1ヶ月半かけてオーストラリア各地を一人で巡りました。
新しい土地でいろいろな人と出会い、見たことのない景色に触れる体験は私にとって一生の宝物です。
特に印象的だったのは、先住民の方々が住む街の雰囲気を感じたときです。彼らの生活や文化に触れ、これまで知らなかったオーストラリアの一面に出会えたことで、自分の視野がぐっと広がったように感じました。
異なるバックグラウンドを持つ人たちとの交流は、考え方を多様化させ、新しい価値を与えてくれたと思います。
さまざまな国から来た人々との出会い

先住民の方との出会い
オーストラリアでの交換留学を終えて
オーストラリアでの留学は、私の視野を大きく広げてくれました。さまざまなバックグラウンドを持つ人々と出会い異文化に触れる中で、オーストラリアで働いてみたいという思いが生まれました。
特にIT業界でのキャリアを目指したいと考えるようになり、そのために必要な知識と経験を積むため、今はオーストラリアの工業系大学院への進学を考えています。
実際、先日オーストラリアの大学院に条件付きで合格することができました。IT系の企業でインターンシップも経験し、その際にプログラミング言語を学ぶ機会を得ました。
また、桃大でもプログラミングの授業を履修し、英語の勉強と並行して学習を続けています。
現地で出会った仲間たち
これから留学を目指す桃大のみなさんへ
私も留学を決意するまで不安でいっぱいでした。自分が本当に留学なんてできるのか、行けたとしても英語力が伸びるのかと悩みました。でも、留学に少しでも興味があるなら、その時点で留学に向いていると思います。あとは自分を信じて、一歩を踏み出す勇気を持ってください。
桃山学院大学には英語開講科目やBuddy制度、オンライン語学留学など、英語力を高めるためのさまざまな授業やプログラムが豊富に用意されています。もちろん、自ら行動しなければ何も始まりませんが、何か挑戦したいと思ったときに、すぐにサポートをしてもらえる体制が整っているのが桃大だと思います。
みなさんも、少しの勇気を持って、一歩を踏み出してみてください。